かつて携帯電話の契約といえば「2年縛り」が当たり前でした。更新月以外に解約すると高額な違約金を請求される仕組みに、不満を感じていた人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、大手キャリアの2年縛り(定期契約)は、すでに全社で廃止されています。この記事では、2年縛りが廃止された経緯と、現在のスマホ契約の仕組みについて詳しく解説します。

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2年縛りとは何だったのか
「2年縛り」とは、携帯電話の契約時に2年間の継続利用を条件に月額料金の割引を受けられる代わりに、契約期間中に解約すると違約金(契約解除料)が発生する仕組みでした。
違約金の金額
以前の2年縛りでは、更新月(2年ごとに訪れる2〜3ヶ月間の解約可能期間)以外に解約すると、9,500円〜10,450円(税込)の違約金が請求されていました。
この仕組みにより、ユーザーは実質的にキャリアに縛られ、自由に乗り換えができない状況が長く続いていました。
2年縛りの問題点
- 更新月を把握するのが難しく、気づかないうちに自動更新されてしまう
- 乗り換えたくても違約金がネックで踏み切れない
- 競争が抑制され、料金プランが高止まりする一因になっていた
2年縛りが廃止された経緯
電気通信事業法の改正(2019年10月)
2019年10月1日に施行された改正電気通信事業法により、解約金の上限が1,000円(税込1,100円)に制限されました。それまで約1万円だった違約金が一気に引き下げられ、乗り換えのハードルが大幅に下がりました。
各キャリアの対応
法改正を受けて、各キャリアは段階的に2年縛りと違約金を廃止しました。
- NTTドコモ:2021年10月1日から解約金を廃止。同時に「解約金留保」の制度も撤廃
- au(KDDI):2022年3月31日をもって解約金を廃止
- ソフトバンク:2022年2月1日から更新月以外の解約でも解除料を無料化
これにより、記事執筆時点ではすべての大手キャリアで2年縛りと違約金は完全に廃止されています。

現在のスマホ契約で注意すべきこと
2年縛りは廃止されましたが、スマホの乗り換え時に注意すべきポイントはまだあります。
端末の分割払いの残債
2年縛りがなくなっても、端末を分割払いで購入している場合は残債が残ります。解約・乗り換えをしても分割払いの支払い義務はなくならないため、残債を一括で支払うか、引き続き分割で支払い続ける必要があります。
ただし、ドコモ・au・ソフトバンクのいずれも、乗り換え後も残債の分割払いを継続できるようになっているため、一括で支払う必要はありません。
残価設定型プログラムの返却義務
残価設定型プログラム(いつでもカエドキプログラム、スマホトクするプログラム+ など)を利用している場合、プログラムのメリットを受けるには端末の返却が必要です。乗り換え前に返却条件を確認しておきましょう。
MNP転出手数料
大手キャリアでは、MNP転出手数料(電話番号を持って他社に乗り換える際の手数料)も無料になっています。オンライン・電話・店頭のいずれの方法でも無料でMNP予約番号を発行できます。
- 2年縛り・解約金は全キャリアで廃止済み
- MNP転出手数料も無料
- 注意すべきは端末の分割残債のみ
2年縛り廃止後の乗り換えはどう変わった?
MNPワンストップ方式の導入
2年縛りの廃止に加えて、MNP(番号ポータビリティ)の手続きも簡素化されました。記事執筆時点では「ワンストップ方式」が導入されており、乗り換え先のキャリアで手続きするだけでMNPが完了します。
従来は「元のキャリアでMNP予約番号を取得→新しいキャリアで転入手続き」という2ステップが必要でしたが、ワンストップ方式なら新しいキャリアの申し込みだけで完結します。
オンラインでの手続きが主流に
ahamoやpovo、LINEMOなどのオンライン専用プランの登場により、店舗に行かなくてもスマホの契約や乗り換えが可能になりました。24時間いつでも手続きできるため、忙しい人にも便利です。
格安SIMへの乗り換えも簡単に
2年縛りがなくなったことで、格安SIMへの乗り換えも気軽にできるようになりました。違約金を気にせず、自分に合ったプランを自由に選べる時代になっています。

旧プランを使い続けている人は要チェック
まれに、古い料金プラン(2019年9月以前に契約したプラン)をそのまま使い続けている人がいます。
記事執筆時点では、すべてのキャリアで旧プランの解約金も廃止されていますが、プラン自体が古いため月額料金が割高になっているケースがあります。この機会にプランの見直しをおすすめします。
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よくある質問(Q&A)
Q. 今でも違約金が発生するケースはある?
大手3キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)と主要な格安SIMでは、解約金・違約金は発生しません。ただし、一部のMVNOで最低利用期間を設けている場合があるため、契約前に確認しましょう。
Q. 端末の残債がある場合はどうすればいい?
端末の残債がある状態でも乗り換えは可能です。残債は引き続き分割払いで支払えるため、一括清算する必要はありません。ただし、残価設定型プログラムを利用している場合は返却条件を確認してください。
Q. 短期解約するとペナルティはある?
解約金は廃止されていますが、短期解約を繰り返すと次回の契約時に審査が厳しくなる可能性があります。これは公式に明言されているわけではありませんが、業界では広く知られている慣行です。
まとめ
2年縛りの廃止により、スマホの乗り換え環境は大きく改善されました。
- 2年縛り・解約金は全キャリアで完全廃止
- MNP転出手数料も無料
- ワンストップ方式で乗り換え手続きが簡素化
- 注意すべきは端末の分割残債と残価設定プログラムのみ
今のスマホ料金に不満がある人は、違約金を気にすることなく、自分に合ったキャリアやプランを探してみましょう。乗り換えるだけで月額数千円の節約になるケースは珍しくありません。

乗り換え手続きの詳細は、各キャリアの公式サイトで確認できます。
2年縛り廃止がもたらした料金競争
2年縛りの廃止は、キャリア間の料金競争を活性化させました。ユーザーが自由に乗り換えられるようになったことで、各キャリアは料金プランの値下げや新サービスの投入を加速させています。
格安プランの登場
2年縛りの廃止を受けて、大手キャリアは格安のオンライン専用プラン(ahamo、povo、LINEMO)を次々と投入しました。月額3,000円以下で20GB以上のデータ容量を利用できるプランが登場し、ユーザーの選択肢は大幅に広がっています。
サブブランドの強化
UQモバイルやワイモバイルといったサブブランドも、親会社のキャリアと同等の通信品質を維持しながら、より手頃な価格で利用できるプランを提供しています。大手キャリアの品質を保ちつつ、料金を節約したい人に最適な選択肢です。
キャンペーンの充実
MNPで他社から乗り換える際に、端末代金の割引やポイント還元などの特典が受けられるキャンペーンも充実しています。縛りがないからこそ、定期的に各社のキャンペーン情報をチェックして、最もお得なタイミングで乗り換えることが可能になりました。

これからのスマホ契約で意識すべきこと
2年縛りがなくなった今、スマホ契約で最も意識すべきなのは「自分に合ったプランを選び続けること」です。縛りがないからこそ、定期的にプランを見直し、より良い条件のキャリアやプランがあれば柔軟に乗り換えることができます。
記事執筆時点では、大手キャリアだけでなく格安SIMやサブブランドも含めると、非常に多くのプランが存在します。自分のデータ使用量、通話頻度、よく使うポイント経済圏を把握しておけば、最適なプランを見つけやすくなります。
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